いわて
このたび、岩手県在住の若手小説家2名の方と、いわてマガジン所属の2名の若手マンガ家が、小学館 e-books夢幻∞シリーズのオリジナル書き下ろし作品シリーズでコラボすることとなりました。
作品は、南海 遊(みなみ・あそう゛)氏の「箒の騎士」と、綿世景(わたせ けい)氏の「修繕あかしの思い出巡り」です。
両氏の作品の表紙と挿絵を担当するのは、いわてマガジンに所属する若手マンガ家、弥七と薫子の2名。「箒の騎士」に弥七、「修繕あかしの思い出巡り」には薫子です。
二作品とも 岩手県在住の若手クリエイター同士がコラボし、素晴らしい作品となりました。
「箒の騎士」第1話の配信は5月21日(第3金曜日)
「修繕あかしの思い出巡り」第1話の配信は6月18日(第3金曜日)
この後は隔月連載で交互にリリースされていく予定です
多くのあやかしが棲み憑き、近所の小学生たちからはお化け屋敷と揶揄される『修繕あかし』。店主の燈太郎は妙な色気がある妖しい雰囲気の男だが、心根は優しく、また腕も一流である。
謎に包まれた修繕屋ではあるものの、修繕あかしはどんなものでも直してしまうのだという。たとえ依頼品が呪われていても、あやかしが憑いていたとしても。
そんな修繕あかしに、一人の女性が訪ねてくる。「私の影を、直してもらえませんか?」
高校を卒業した直後に明里は突然影を失い、それと同時に周囲から忘れられてしまっていた――。
岩手在住の作家と漫画家が送る、ライトコメディー風味のあやかしファンタジー。
■作者 綿世 景(わたせ けい)
岩手県盛岡市出身。2020年に星海社FICTIONS新人賞を受賞し、『遊川夕妃の実験手記’(エクスペリメントノーツ)』シリーズでデビュー。子供の頃は路地裏探訪が大好きで、野良猫よりも裏道に詳しかった、と自負。今でも魅力的な細道を見かけると、ついつい入ってしまう。学生時代は一切本を読まなかったものの、社会に出てから小説の虜となり、小説家を志すようになった。
■表紙・挿絵 薫子(かおるこ)
岩手県盛岡市在住。マンガ家、イラストレーターを志し、現在 いわてマガジンにて「ウサピヨの盛岡探検隊」を連載中
「世界とは優れた珈琲であるべきだ」
名も無き喫茶店を営む店主のブルーと、その店の掃除係リット。常連客である新聞記者のネリー・コクランがある日店に連れてきたのは、タイピストとして働く女性エルザ・バーソロミューだった。
毎夜、彼女の邸宅の別棟から聞こえてくるという、謎の『獣の唸り声』の話を聞いたリットは、店主ブルーの指示で箒を携えて別棟の掃除に向かう。
果たして『獣』の正体と、バーソロミュー家に隠された遺産の秘密とは。19世紀アメリカによく似た世界を舞台にした、少し不思議な喫茶店ミステリー・ファンタジー。
■作者 南海 遊(みなみ・あそう゛)
岩手県盛岡市在住 兼業小説家
・2018年11月、第24回星海社FICTIONS新人賞受賞 ・2019年7月、受賞作『傭兵と小説家』刊行 ・2021年4月、続編『傭兵と小説家Ⅱ The Doll Across The Horizon』刊行 ・同9月より、スクウェア・エニックスにてコミカライズ版『傭兵と小説家』(作画:村山なちよ)連載開始予定。好きなもの 珈琲と甘いもの
■表紙・挿絵 弥七(やしち)
岩手県盛岡市在住。 マンガ家、イラストレーターを志し、現在 いわてマガジンにて「座敷わらしと岩手旅」を連載中。
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